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ペキタツ!特派員レポート 第二回

第二回 オリンピックから誕生!チャイナモダン
激変の街からモダンな新空間、続々

2001年7月、オリンピック開催地に決定して以来、北京ではすさまじいスピードで街の改造が進んでいる。変化のプロセスからまた新しいモダンな空間が生まれていて、オリンピック観光ではそんな場所にもぜひ足を伸ばしてみたい。今回はまず、代表的な2つのポイントへ!

 
オリンピックの影響で、巨大国営工場が移転

1949年、共産党が政権を担い、中華人民共和国の時代となってからは、北京は共産党の方針のもと街作りが進められている。当時、共産党の主席だった毛沢東の指針は、「北京を政治、文化、科学、産業、あらゆるジャンルでの中心とする」というもの。それゆえに北京には、人民大会堂など政治の空間、大学や研究所などなど文化、科学の空間、それに産業の中心地として、国営工場が集められている。従業員数万人、という巨大国営工場は長く北京の誇りだったものだが、オリンピック決定後は、環境対策のために、首都鋼鉄など多くの国営工場が郊外に移転。残された巨大な跡地から、新文化が生まれてきている。


 
電子産業工場から生まれた一大アートスポット、798廠

国営工場の跡地から誕生したモダンスペースとして、いまや北京が誇るスポットともなっているのが、「798廠」。スペースは、北京中心部からクルマで約30分。「798廠」と数字が付くのは、軍関係の工場で、特に頭の数字が「7」なのは、電子産業関係とされている。文字通りここは、1950年代に建設された巨大な電子部品工場だったのだが、02年以降、操業を中止した工場の跡地に、続々とギャラリーや、アーティストのアトリエ、アート関係のオフィスなどが生まれている。


spacer img 798廠 工場の建物を利用したお洒落なロフトが続々誕生中 写真
798廠 工場の建物を利用したお洒落なロフトが続々誕生中
 
UCCAの外観 写真
UCCAの外観

UCCAのの内部 写真
UCCAのの内部
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より巨大ギャラリー「UCCA」が誕生して、さらに注目を浴びている。実はバブルの中国では、アートも絶好の投資の対象。アート界全体が好景気なこともあって、続々と新しいスペースが生まれる798廠には、世界からアート関係者や愛好者が集まり、週末などの活気は驚くほど。見学にいくなら、多くのギャラリーでオープニングパーティが行われる土曜日は特におすすめ。月曜日は、大多数のギャラリーが定休日になるので、なるべく避けたい。

 
798廠の隣に生まれたデザインスペース751廠

798廠の隣には、昨年末以来、また新しいモダンスポットが生まれようとしている。この工場も「7」で始まるスペースなので、もとは軍関係の電子部品工場。こちらは、工場の建物を利用してデザインホテルが建つ予定で、現在、工事が急ピッチで進んでいる。アート関係の空間が多い798廠に比べ、751廠は、デザイン関係のオフィスが中心。今後は巨大な敷地を利用してデザイン関係のファッションショーなども行われる予定。

spacer img 格好いい工場の建物が残る751廠 写真
格好いい工場の建物が残る751廠
 

実は北京市政府は、06年、「北京をクリエイティブ産業の街にする」という大方針を発表、大型の予算も投下している。水や電力を大量に使い、空気を汚す製造業から、個人の頭で勝負するクリエイティブな街へ。工場から続々と誕生するアート&デザインスペースは、オリンピックをきっかけに姿を大きく変え、今後もクリエイティブの街として伸びてゆこうとする北京の方針転換の表れでもある。

 
リニューアルでおしゃれに「工人体育場」

もうひとつ、オリンピックの影響で生まれたニュースポットといえば「工人体育場」(英語名はワーキングスタジアム)。もとは1959年に誕生した古いスタジアムで、ここはオリンピックでは、サッカーの予選会場として使用されることになっており、いま急ピッチでリニューアルが進んでいる。オリンピック会場は市街地の北側で一般的な生活エリアとは離れているが、この工人体育場は、中心部にあって気軽に足を運べる数少ないオリンピック観戦スポット。そんな影響もあって、このスタジアムのまわりには、2001年以降、「Mix」「Cocobanana」などのクラブやお洒落系レストランが建ち並び、北京でも指折りのモダンエリアになっている。ここなら、オリンピックの観戦の前後に、モダンなクラブやレストランへの立ち寄りも可能、総合的にオリンピックを楽しめる場所として、ぜひおすすめしたい。

spacer img 工人体育場の中のモダンレストラン「茉莉花」 写真2
工人体育場の中のモダンレストラン「茉莉花」

「茉莉花」内観 写真2
「茉莉花」内観。
8月はアメリカオリンピック委員会の貸切が予定されているそう。
 
北京の歴史の変化を残す「工人体育場」
リニューアルがすすむ工人体育場 写真
リニューアルがすすむ工人体育場
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「工人」は中国語では、工場で働く労働者のこと。社会主義国、中国では、共産党の革命を推し進める主人公とされていて、社会的には最も尊敬を集める存在だった。経済ブームの今では、存在感は薄れているが、工人体育場にいくと、敷地のなかには、建設当時に作られた労働者の巨大な彫像があったりもする。そこが今では北京のモダン人種が集まる場所に。歴史の移り変わりを知っておくと、スタジアム内の見学もさらに面白くなる。「工人体育場」は地下鉄2号線「東四十条」下車、タクシーで約20分。イベントのある日は大混雑が予想されるので、時間を多めに見積もりたい。

 
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