この夏、世界一、注目を浴びる都市、北京。様々なアングルから切り取られた北京が世界中に流れるはずだが、さて、そのベストポイントとは?この夏ならではの、北京のベストビューにフォーカスしてみたい。
北京の眺めの代表的なものといえば、故宮。なかに入って参観するのももちろんだが、故宮の雄大さ、悠久の歴史の流れは、ひとところに立ち止まって、ゆっくり眺めると、また別の深い感動がある。この春、北京では、故宮から直線距離にして約300メートルという場所に、モダンなデザインホテル「ザ・エンペラー」が誕生して話題に。最上階はカフェ&バーになっており、ヴィジターでも利用できる北京の08年ベストビューポイントの一つ。故宮の近所ともいえる場所だけに、故宮の瓦屋根の連なり、景山公園までがはるかに望める。いま最もホットなベストプレイスだけに、夜はパーティなどの貸切りになっていることが多く、午前中や午後の静かな時間帯の利用、または少し早めの夕方、5時ころからのカクテルタイムも素敵。
故宮を眺めるもう一つの穴場ポイントとして、お堀沿いにある薬膳レストラン「御珍舫」がある。「御珍舫」があるのは、労働人民文化宮と呼ばれ、かつては故宮の一部だったものが現在は公園となっているエリア。レストランは、もと御膳坊(皇帝のための食事をあつらえる厨房)の位置にあり、故宮のお堀に面している。個室から故宮が見えるのはもちろん、個室からお堀にむかってはりだしたベランダに出て眺める故宮は、ベストポイントの一つ。お堀の上には、もちろん他に人がいないので、独占気分になれる。
伝統的な北京の雰囲気を楽しめるこうしたポイントのほかに、北京の新しい姿を味わえる場所も続々と出来ている。その一つとしておすすめしたいのは、07年夏にこけら落とししたばかりの「国家大劇院」(ナショナルシアター)。天安門広場の西側に誕生した新名所で、「北京のビックエッグ」とも呼ばれる巨大な卵形デザインがユニーク。卵型の建物のまわりには人工池が囲み、辺りにはグリーンベルトも設けられ、北京っ子の新しい散策の場所になっている。劇場で公演がある日は、ライトアップされ、その姿もロマンチック。北京話題の新スポットとしてぜひチェックを。
モダンな建築群としては、オリンピック関連設備もぜひ見ておきたいが、もしオリンピック期間の見学ならば、夕方からもおすすめ。オリンピック関連施設として代表的な国家体育場(「鳥の巣」)も、メーンプール(「水立方」)も競技がある日は、見事なライトアップで彩られる。特にメーンプールは、ただ灯りがつくだけでなく、周囲と天井の「水泡」をスクリーンに、北京の風景や伝統文化を映し出すユニークなライトアップが特色。 蒸し暑い昼間の見学よりも涼しくて動きやすいこともあり、夕方からのオリンピック関連設備見学は、穴場的な楽しみになる。