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ペキタツ!特派員レポート 第七回

第七回 「建築家の実験場」といわれる建築ブームの北京

01年7月、北京オリンピック開催が決定して以来、北京の街は建築ラッシュが続き、去年から今年にかけては話題の建物が続々と誕生している。その大きな特色の一つは、自国の建築家にこだわることなく、海外の大物建築家のプランを採用していること。その結果、「建築家の実験場」ともいわれるほど、スター建築家の作品が林立する街になっている。その一方、中国伝統の建築を強く意識したエリアも生まれており、北京の街ではそのどちらにも、ぜひ触れておきたい。

 
新国際空港ターミナルも大物建築家のプラン

観光客が北京に到着してまず足を踏み入れるのは、今年2月にオープンしたばかりの北京首都国際空港の新ターミナル。略称で「T3」と呼ばれるこのビルのデザインは、イギリス建築界の大御所で、「サー」の称号も持つノーマン・フォスター。空から見ると龍の形をしており、その口から人々が北京の街に出て行くような構造になっている。イミグレーションに建った瞬間、これから向う北京の街へ視界が大きく開ける作りも空港としては、とてもユニーク、五輪シティとしての気合が空港からまず感じられる。北京の街はこのように、そこここで、大物建築家の作品に出会える街になっている。

spacer img 北京首都国際空港新ターミナル内部 写真
 
「3つの鳥」の建築群
新ナショナルシアター=国家大劇院 写真
新ナショナルシアター=国家大劇院

中央電視台新楼 写真
中央電視台新楼
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市内に入り、見ておきたい3つの新建築は「3つの鳥」という言われ方もされている。その一つは、まずなんといってもオリンピックのメインスタジアム、「鳥の巣」。こちらは国際コンペで選ばれたスイスの建築家、ヘルツォーク&ド・ムーロンのデザイン。複雑な編み目の鋼鉄を組み合わせた姿は、まさに鳥の巣そのもの、一目みればその名称を納得できる。

そして天安門広場の西側には、新オペラシアター、「国家大劇院」が昨年の暮れに完成している。こちらはフランスの大御所建築家、ポール・アンドリューの作品。ユニークなボール形から、ニックネームを「鳥の卵」とも呼ばれている。



「鳥の巣」と「鳥の卵」を見たら、最後は「鳥の脚」とも呼ばれる「中央電視台新楼」をチェック。こちらは、オランダ出身のレム・コールハースのデザイン。斜めに傾いた建物は、中国の国営テレビ「中国中央電視台」の新オフィスタワーで、こちらは残念ながら08年夏までに間に合わず年末に完成の予定。いまは外観だけができあがっているが、この建物に「鳥の脚」とニックネームをつけてしまう、北京人のユーモアあふれる言語センスにも感動する。

 
ユニークな新建物群と復古建築群

「北京の鳥シリーズ」と呼ばれるこうした建物のどれもが、見るからにユニークなフォルム。普通に考えると、建物は四角いビルにしたほうが経済的効率が良さそうだが、北京の街では効率を飛び越えたユニークな建物を建てる資金もエネルギーも意欲も渦巻いているといえそうだ。

そして、海外の大物建築家を起用したスーパー建築群が建てられる一方、街では、中国の伝統を意識した復古建築群も増えてきている。その代表例とされるのが、1世紀以上も続く古い商店街、「前門大街」。こちらは、中国伝統の商店街を復活させべく、大規模な修復工事が続いている。

spacer img 改造工事中の前門エリア。 写真
改造工事中の前門エリア。
壁に完成予想図が描かれている。
 
8月には一部が先行オープン

北京の古い商店街は、2階建ての建物、店の正面の壁には凝った彫刻など装飾を施すのが伝統の様式。辺り一帯を取り壊し、清代(1644~1911)から続くそんな伝統的な商店街を作りなおす計画は、エリア全体を「商店街のレプリカ」にしてしまうような壮大なもの。こちらも残念ながらエリア全体の完成は間に合わないが、オリンピック期間には、その一部、「前門大街」がまず先行オープンする予定。かつてこのエリアを走った路面電車も復活の予定、商店建築のなかでは、北京の工芸品などが売られる予定になっている。

新旧両方向とも、北京ではスケールあふれるプロジェクトが展開されている。

 
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